19:15〜20:40
会場は、品川イーストワンタワー21階大会議室(品川駅東口から徒歩1分)。
参加人数は約100名(父親率80%ぐらいでした)
受付にて「学校説明会資料」「学校案内」「入試ハンドブック」など資料一式を無料配布
07年度までの過去問題集(声の教育社発行)を販売。
1.品川女子学院のミッション/校長)漆紫穂子先生より(19:15〜19:40)
品川女子学院の教育目標と大切にしている姿勢の話がされました。
【教育目標】
教育目標は開設した年の大正14年以来、終始一貫して「社会で活躍できる女性を育てる」ということでした。
具体的な教育の施策として4つの教育プログラムを紹介していました。
1)28才になったとき、社会で活躍している女性を育てるために
企業とのコミュニケーションの賜物の「28Project」
(詳細は以下〔2.28Projectの実践報告〕にて紹介します)と、
2)グローバルな視点を身につけるために必要と考える「地域を知る活動」(品川の歴史を探索するなど)、
3)田植えや着付けなどの和服文化に触れ、日本の良き伝統を通じて「日本を知る活動」、
4)ニュージーランドへの修学旅行や受け入れている長期留学生とのコミュニケーションを通じての
「語学、海外体験」を挙げていました。
【大切にしている姿勢】
「オープン」「スピード」「能動的」「あれもこれも」の4つのキーワードを挙げていました。
1)「オープン」・・・品川女子学院ではHPでの校長日記、財務諸表を公開しています。
オープンな校風なので、校則もHPで紹介しておりますが、それを理解してから入学してほしいとのことです。
2)「スピード」・・・年度中でも生徒に良いと思ったことはすぐ実行に移すとのことです。常に新しいことに挑戦します。
3)「能動的」・・・28才になったときに品川女子学院の先生がいなくても、自立できる女性を育てたく、
能動的でタフな女性に育つように教育をします。
4)「あれもこれも」・・・品川女子学院は「きつ楽しい」学校とのことです。
生徒会活動、クラブ、勉強と全てのことに生徒が能動的に参加していただく、忙しい学校というわけです。
以上のことを理解した上で、品川女子学院を受験していただけるとありがたいということでした。
2.28Projectの実践報告/1学年主任 神谷 岳先生(19:40〜19:55)
「2/34+α」。1週間の授業時間数が34時限×50分+αで、この分子の2時間が「28Project」と行事の時間とのことです。
週に1回、1年間を通して、例えば、アスクルの広報や常盤薬品の法務などの企業の方々と接し、コミュニケーションを図り、「大人のモデル」と接することを体感します。
例えば、企業の広報の方たちとの対話では「商品開発・広報」をテーマに進め、社長プレゼン、社員研修に品川女子学院の生徒が招かれ、プレゼンを行うという経験まで積めるということもありました。
28才になったときになりたい、いたい自分を探すためのプロジェクトで、様々な大人と接することを通じて、生徒自身が能動的に感じ取って、勉強や進学などへのモチベーションを高めるためのプロジェクトであると感じました。
3.進学報告と英語教育/進路進学指導部長 遠山裕美子先生(19:55〜20:10)
【進学報告】
07年度の大学合格実績は「28Project」を体感してきた1期生で昨年度と比較して大学現役進学率は92%(07年度は77%)と15%上昇しました。
国公立、早慶上智、MARCHGの大学合格実績も目まぐるしく上昇しました。
詳細はこちらにてご確認ください。
【英語教育】
主要5教科につきましては各学年毎に学習目標、教科目標、使用教材を明確にしたシラバスを用いています。
特に英語教育には力を入れていて、中学1年生では、平日は毎日、1時間程度を目安に英語の家庭学習(宿題)が設定されます。
親御さんにも協力してもらい、家庭学習の記録の提出も毎週義務付けているそうです。
英語のみならず、中等部ではこのように家庭での予習復習の習慣や年5回の定期試験、年3回の外部模擬試験を行い、課題や得意分野を早期に見つけ、その課題を解決、もしくは更に伸ばすことができる環境が将来への夢に向かうための土台作りとなります。
早慶上智や国公立の理工系学部への合格実績が飛躍的に伸びたのも品川女子学院の(英語)教育の賜物でしょう。
4.授業の様子のビデオ(20:10〜20:15)
5.入試について/広報部長 平川 悟先生より(20:15〜20:25)
昨年度との入試の変更点のポイントは、全日程で「4教科」入試のみとなったことです。
また、配点が国語100点、算数100点、社会60点、理科60点と国語、算数の配点の割合が大きくなります。
4教科とも昨年度の入試問題の解答の解説があり、記述式の問題では、キーワードを拾い、
加点することを実例に基づき、解説をしていました。
【おまけ】
08年度以降の新入生からは、夏服を新しくするそうです。制服の変更の経緯は校長日記にも綴られています。
受験生に制服でも人気の学校ですが、シャツの指定が地球温暖化折、エコでキュートな青系ポロシャツタイプに替わるそうです。
6.ビデオ(20:25〜20:40)
最後に07年3月の卒業生の「扉の向こうに」という題目のビデオ上映がありました。
(感想)
品川女子学院の「28Project」で、生徒たちが「28才になったときにどんな女性になりたいか」を中学高校時代に考え、
その女性像に近づくためのモチベーションを保ち、また高め、その結果として大学合格実績の好結果に結びついているということなんだなと感じました。
校長からのミッションのお話では軽快で学校の透明さがよく分かり、参加者の父親には特に心に響いたのではないかと思います。
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